光生舎モータース

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信じられない出来事

2014-06-26

『走行中に、急にエンジンが止まってしまった。どうなっているんだ!』

僕が新車販売し、先月納車した、苫小牧のお客さまからの電話です。


話を伺うと、跨線橋を上っている最中に、突然EGチェックランプが点灯しエンジンストップ。それ以降、いくらセルを回してもエンジンが掛からないとの事。

上り坂を走行中との事でしたので、まず疑ったのがガス欠です。その旨をお話したところ、『たった今、満タンに給油したばかり』で、ガス欠ではない。

これはもしかしたら、スタンドで間違って軽油を入れられたかな?
お客様にスタンドのレシートを確認してもらったところ、ちゃんとガソリンになっており、念の為ガソリンスタンドに電話で確認しましたが、間違いなくガソリンを給油しましたとの事でした。

こうなったらもう電話ではどうにもなりません。そして悪い事に当日は火曜日。ディーラーは休みです。とりあえずレッカーとレンタカーの手配をし、翌日ディーラー持込みとなりました。


その日の夜、そのお客様から電話がありました。


『ゴメン。今、スタンドから電話来て、やっぱ原因は燃料だったわ』

「やっぱり!軽油入れられたんですね?」

『いや、軽油じゃなくて、[水] を満タンに入れてしまったって言われた』


耳を疑いました(実際に聞き直しました)。


一体どうしたら、[水] が給油機の給油ノズルから出るのでしょう?


詳しい話を聞くと、そのガソリンスタンド、苫小牧では老舗の、昔からあるスタンドで、設備も老朽化しており、地下のガソリン貯蔵タンクにひびが入り(よく今まで爆発しなかったもんだ)、そこから雨水等が流れ込んだ為、給油ノズルから水が出る事態となったそうで、そのスタンドで給油した他の車のオーナーからも同様の問い合わせが来て、やっとスタンドが事態を把握したという次第です。

幸い、僕のお客様の新車には深刻なダメージはなく、燃料系の清掃、燃料ポンプ、フィルターとエンジンオイル関係の交換で済みましたが、実はこのガソリンに水が入る事例って、特異な例ではない様で、僕の友人にこの話をしたところ、過去に同じ経験をした人がいました(!)

ガソリンスタンドは、法令で、埋没後40年を経過した貯蔵タンクは改修が義務付けられています。
それでもこんな事が起きるのですから、スタンドは新しめの所を選んだ方が良いかもしれませんね。